積水ハウス シャーウッドで家づくり中のゆり(@yurinoie)です。
今回は、積水ハウスの見積明細はどこまで詳細に出てくるか?をご紹介します。
御見積書(契約時)
早速、契約時にもらった契約書に挟まっている『御見積書』を見ていきましょう。

表紙

表紙には工事金額が明記されています。
なお、この『御見積書』は2020年11月14日付で発行されています。
工事費内訳

2ページ先から詳細な明細が出てくるため、こちらは目次のようなものです。
工事内訳明細
ここからが詳細な明細になります。
フォーマットは工事費内訳と変わらず、こんな感じです。

躯体工事
基礎工事・躯体工事・躯体工事諸経費・各値引きいずれも1式と書かれているのみでした。
外部工事
ここから細かくなってきます。
最初の項目屋根・附帯をピックアップして見てみましょう。
写真では見づらいと思うので、金額と備考を除いてこちらで表に直しました。
◆屋根・附帯
名称 | 摘要 | 数量・単位 |
---|---|---|
屋根葺材 | 5寸・グリシェイドグラッサ | ●●㎡ |
棟 | 換気棟包・薄物屋根材用・アルミ | 1式 |
隅棟 | 隅棟鉄板・薄物屋根材用 | 1式 |
雪止め | 雪止め金具・薄物屋根材用 | 1式 |
軒先 | 5寸 | ●●m |
防火差額 | 1式 | |
樋 | SL-Ⅱ H リブ付 | ●●m |
軒裏 | ピロティ・アルコーブ 木目 | 1式 |
軒先[軒裏水平] 木目 | 1式 | |
アンテナ支持金具 | アンテナ支柱(L2500)受セット 棟付タイプ | 1ヶ所 |
単位は“1式” や “1ヶ所” という表記が多い中、面積や長さで明記されいる項目があります。
この後の項目も同じ調子で続きますが、残念ながら外部工事で一番になる『ベルバーン』は “1式” で記載されていました。
内部工事
床材やクロスはいずれも “1式” で見積もられていました。
内部工事の明細で一番「細かいな!」と感じた収納・造作・附帯の一部をご紹介します。
◆収納・造作・附帯
名称 | 摘要 | 数量・単位 |
---|---|---|
アートランバー | 棚柱(4本セット) | 2セット |
側板(2枚) D300mm | 1セット | |
側板(2枚) D450mm | 1セット | |
可動棚(1枚)L900mm(奥行0.3間口1.0M)用 | 10枚 | |
可動棚(1枚)L900mm(奥行0.45間口1.0M)用 | 5枚 | |
天板(受桟共)(奥行0.3間口2.0M)用 | 1枚 | |
方立(棚柱共)(奥行0.3間口2.0M)用 | 1枚 | |
上がり框 | M2タイプ[SD] | 1式 |
付け框 | M(42)タイプ[SD] | 1式 |
階段手摺 | ウッディSJ[最上下段エンド] | 1ヶ所 |
ウッディSJ[直] | 1式 | |
ウッディSJ[U内回り] | 1ヶ所 | |
壁付手摺 | ウッディSJ手摺2470・2500・2700 | 1ヶ所 |
どこの何なのかが明記されていなかったり、積水ハウスオリジナルの製品だったりで何が何やら…という感じですね。
でも調べればちゃんと出てきます!
アートランバーは南海プライウッドの棚板のシリーズです。Web検索したら出てきました。
ウッディは積水ハウスオリジナルのシリーズで、契約するともらえる『インテリアアイテムガイド』に掲載されています。
こうして、Web検索と積水ハウスのカタログを併用すれば、明細の内容はだいたい明らかになります。
ちょっとした仕様変更をお願いしたい時に、だいたいどの程度金額が動くかを予測することができますね。
設備工事
気になる水まわり設備の金額はここに明記されています。
しかし、どの程度詳細かは項目によって異なりました。
サニタリー・キッチン・浴室の明細を比較してみましょう。
◆サニタリー設備
名称 | 摘要 | 数量・単位 |
---|---|---|
洗面カウンター[LSL] | LSLA-2.0PC*H*-1N 扉色HG・足元オープン・引出・シングルレバー | 1ヶ所 |
洗面カウンター[CWL] | CWLⅡ-0.85E 鏡無・照明無・収納無・シングルレバー | 1ヶ所 |
洗面カウンター[KSX] | Ⅱ-1.5GUS ゲートスタイルUS・ミラー無 | 1ヶ所 |
洋風便器[TOTO] | ネオレストHCES9788RB AH1・多機能便器セット・防露便器・リモコン付(壁用)・タンクレス | 1ヶ所 |
洋風便器[TOTO] | HCES9159B 多機能便器セット・防露便器・手洗有・リモコン付 | 1ヶ所 |
洗面カウンターもトイレも積水ハウス設定品のためオリジナル型番ですが、モノ自体はLIXILやTOTOです。
積水ハウスと各メーカーの提携商品。
基本的には、設備メーカーで実際に選べる仕様から選択肢が狭まるケースがほとんどです。
選べないパーツがあったり、組み合わせが予め決められている代わりに、価格を抑えて提供してもらえます。
◆厨房設備
名称 | 摘要 | 数量・単位 |
---|---|---|
セレクトキッチン[SK-リシェルSI] | CB共/20201109 | 1式 |
まさか、最も高額なオプションであるリシェル様がこの扱いとは!
カップボードまでまとめられています。
おそらく、リシェルだけは積水ハウス設定品がないためだと思われます。
◆浴室設備
名称 | 摘要 | 数量・単位 |
---|---|---|
ユニットバス[HTV] | 1618F-T-T-TR,TH,TN,TL クレイドル(人大)浴槽 | 1ヶ所 |
ユニットバスオプション[HTV] | 換気乾燥暖房機2室 TYB3122GA(電気式乾燥機) | 1ヶ所 |
追焚き配管(樹脂管対応アダプタ付) | 1ヶ所 | |
お掃除浴槽 | 1ヶ所 | |
床ワイパー洗浄(きれい除菌水)一般地 | 1ヶ所 |
浴室も積水ハウス設定品でした。
浴室乾燥機やお掃除機能等のオプションは項目が分けられており、一番細かく出ていました。
付帯工事

冷暖房や屋外給排水など、一部の摘要欄が “◆+日付” になっているのが見えますでしょうか。
これらの項目はこの『御見積書』とは別に、詳細見積が添付されていました。
後ほどその見積書もご紹介します。
設計関連
この項目は設計業務報酬のみ。
なお、この設計業務報酬は家の面積によって変動するとのことでした。
別途添付されていた御見積書
契約書にはここまでにご紹介した『御見積書』の他に、以下の見積書がそれぞれ別途で添付されていました。
冷房工事

エネファーム温水端末工事

屋外給排水設備工事

都市ガス工事

外構工事


以上、契約時の見積明細でした!



続いて、追加変更工事のお見積書をご紹介します
追加変更工事御見積書
着工直前に、打ち合わせの内容を反映した『追加変更工事御見積書』を受け取りました。
表紙
表紙は契約時の『御見積書』とほぼ変わりません。
工事金額は全体の価格ではなく、今回の変更による差額が記載されています。
追加変更工事費内訳
<1>躯体工事
1 基礎
2 躯体
3 躯体工事諸経費
<2>外部工事1 屋根・附帯
2 外装外壁・附帯
3 外部開口・附帯
4 外部工事諸経費
<3>内部工事1 断熱・内装下地
2 内装仕上
3 内部建具
4 収納・造作・附帯
5 内部工事諸経費
<4>設備工事1 電気設備
2 情報設備
3 換気設備
4 サニタリー設備
5 厨房設備
6 浴室設備
7 屋内給排水給湯設備
8 防犯・防災・避難設備
9 設備工事諸経費
<5>付帯工事1 太陽光発電設備
2 冷暖房・空調設備
3 屋外給排水設備
4 ガス設備
5 地盤改良工事
6 地業工事
合計
改計
価格に変動があった項目のみが記載されているため、契約時の御見積書よりやや項目が減っています。
なぜか地盤改良工事と地業工事だけは、変更がないのに記載されていました。我が家は地盤改良費がかかりませんでしたが、0円だと掲載されてしまう仕様なのでしょうか。
追加変更工事内訳明細
基本的に表記は契約時の『御見積書』と変わりませんが、変更部分のみが記載されているため、仕様の確認を同時に行うにはかなり不便でした。
契約時の見積に入っていたものを変更した場合
契約時の見積ではトスタリッテという片開きのドアを入れていましたが、打ち合わせでエスティロという親子ドアに変更しました。
名称 | 摘要 | 数量・単位 |
---|---|---|
玄関ドア | Ⅰinsエスティロ親子[防火] | 1ヶ所 |
Ⅰinsトスタリッテ[防火]片開 | ▲1ヶ所 |
こんな感じで、増えたものと減ったものがそれぞれ記載されています。
最も変更内容がわかりやすいパターンです。
契約時の見積に入っていたものの数量を変更した場合
契約時の『御見積書』でも例に挙げたアートランバーの変更見積を見てみましょう。
名称 | 摘要 | 数量・単位 |
---|---|---|
アートランバー | 側板(2枚) D300mm | 1セット |
側板(2枚) D450mm | ▲1セット |
これだけ見ると、D450mmが無くなりD300mmが新たに追加されたように見えます。
しかし契約時の御見積書を見ると、元々D300mmもD450mmも1セットずつ入っています。つまり、変更後はD300mmが2セットあるのです。
変更見積なので仕方ありませんが、契約時の『御見積書』がないと、仕様確認には支障がでます。
外構工事御見積書
契約時の『御見積書』に添付されていた外構見積書は概算の状態でした。
そのため、外構見積は契約時の内容を一式でマイナスし、新たな見積を一式でプラスする変更注文書が作成されていました。


工事内訳明細
契約時とは異なり、今回はちゃんと明細が出ています。


かなりわかりやすい詳細見積かと思います。
外構見積は以上です。
感想
見積明細のご紹介をしてきましたが、実はここまでちゃんと見たのは今回が初めて。
家づくりを進めるうえでは、主人が完璧に見積と変更内容を管理してくれていました。
というわけで、実際にこの見積明細をどう感じたか、主人に聞いてみました。



ん〜、まぁそこまで不親切とは思わなかった…けど、ところどころ“一式”にされていて「え〜」と思うことはあったかな



ベルバーンが一式扱いだったのはわたしもびっくりしたよ



そうそう! ㎡単位で出すのが困難だったのかな…。あとは、これはどこの何?っていうのが結構わかりづらかった。名称の書き方の問題かな



確かに、どの部屋の何かってパッと見てわからないものも多かったね



着工合意の時に全部聞いてExcelにまとめたから、不明瞭な項目はもうないけどね
わたしたちは、積水ハウスの見積明細には概ね満足しています。
上記の通り書類としてはやや不親切な部分があるものの、担当さんに聞けば全部その場で確認して回答してくれました。
積水ハウスで検討中の方、また他メーカーで検討中の方にも、ご参考になれば幸いです。